平屋はどんな人とも相性抜群?人気の理由と平屋での暮らし方について
平屋住宅と聞くと、あなたはどんなイメージを持っているでしょうか。田舎の家?古い昭和の家?実は今、新築住宅としての平屋住宅が注目され、ひそかに人気を集めています。この記事ではその秘密を探っていきます。近い将来、マイホーム購入を検討される方はぜひチェックしてみてください。
平屋はどんな暮らし?なぜ人気なのか
平屋住宅について、最近ではWeb上の記事も増え、各住宅メーカーが特集を組むほどになりました。しかし、その暮らしの快適さ、さまざまなメリットについては意外と知られてないのも実情です。ここでそうしたメリットの一部を紹介しておきます。
風通しがよく、採光にも優れる健全住宅
平屋住宅は、開口部を広く取りやすく、天窓なども設置できるため、自然な風が気持ちよく循環する暮らしができます。もちろん採光にも優れ、冬は暖かい日差しを存分に取り込むこともでき、逆に夏場の強すぎる日差しを、長い庇(ひさし)で遮ることもできます。
階段のない究極のバリアフリー住宅
階段がないということはつまり、理想的なバリアフリー住宅も実現可能ということです。平屋のバリアフリー住宅なら、体の不自由な人の転倒、車いすの不便、小さな子どもの転落や躓きなどの心配から解放されることでしょう。
家族で共有する空間、省エネ住宅
リビングやダイニングを中心に開けた空間を作ることができ、家族の動線が絡み合うことなくひとつに集まります。すっきりしたスペースは掃除もしやすく、省エネ生活にも適しているでしょう。
平屋の価格相場と住宅性能の関係
次に、気になる平屋の価格相場と住宅性能をチェックしてみましょう。平屋住宅は注文住宅として建てることができますが、住宅メーカーによってはシリーズ化されているものもあります。
2階建てよりは割高
意外と思われるかもしれませんが、仮に同じような条件で2階建て住宅を建てた場合と、平屋住宅を建てた場合の価格は、平屋住宅のほうが多めに建築費がかかります。この理由は主に、同じ床面積を確保するのに必要な基礎と屋根の面積が平屋のほうが広いため、資材費がかさむためです。土地代は別として、同じような間取りで住宅を建てると、平屋のほうが1~2割高くなることは覚悟しておきましょう。もちろん、住宅価格はグレードやオプションの選択にもよるので、常に平屋が高額というわけではありません。
住宅性能は文句なし!
平屋住宅での暮らしは、既にこの記事の前半でも紹介した通りで、文句なしの快適さです。耐震性などの安全性はもちろん、省エネ性能、メンテナンスのしやすさなどでも優れていて、住宅性能として2階建てや3階建ての住宅に見劣りする項目はひとつもなく、抜群の住宅性能が期待できるといってよいでしょう。
もちろん、広めの土地が必要
ただし、平屋住宅の住宅性能を存分に発揮するためには、周囲の開けた、少し広めの土地が必要となります。高い建物などに取り囲まれるような土地では、せっかくの採光や風通しのよさが活かされません。都市部となると条件に合う土地を探すのは大変ですが、ある程度郊外や田舎であれば、平屋に適した土地もたくさん見つかります。
平屋ならではの生活を実現しよう!
平屋住宅に住むと、工夫しだいでおしゃれ生活も実現できることでしょう。天井まで広がる広い空間を活かすアイデアはたくさんあり、平屋の持つ可能性は無限大ですが、以下ではいくつかの魅力的な生活の例を紹介します。想像力を働かせて素敵な家づくりの参考にしてください。
子育てや介護に最適
平屋住宅の快適さは、子育て世代や家族の誰かを介護しているような状況でさらに真価を発揮します。物音や呼び声も通りやすく、死角もできにくいという特性が安全性を高めるでしょう。また、平屋住宅は容易に安全な動線を確保できるので、事故のリスクを減らし、誰もが安心して暮らせる空間を演出します。
玄関から庭先までシームレスに続く空間
平屋ならではのシームレスにつながる空間は、洗濯や掃除など、日々の家事の負担を減らし、快適にします。さらに、玄関から庭先までひとつながりになった空間を視覚的に活かし、華やかなもてなしの演出もできるでしょう。こだわりの絵画や装飾品、インテリアなどで個性を表現したい人にも、平屋住宅は適しています。
フレキシブルな間取り
平屋住宅は、その構造上、自由度の高い間取りを組むことができ、可変性の間取りにしたり、リフォームで間取りを変えたりするのも比較的簡単です。家族の事情、子どもたちの成長、ライフステージの変化に合わせやすいのは、平屋の持つもうひとつの大きな魅力といえます。
まとめ
最近注目を集めている平屋住宅の暮らしについて、快適さの秘密や気になる情報を集めてみました。平屋住宅は広めの土地が必要で、やや建築費もかかりますが、それを補って余りある魅力的な住宅性能を持っています。子育てや介護に適するだけでなく、こだわりの住空間を作りたい人には最適の住宅といえるでしょう。平屋住宅という選択肢は忘れられがちですが、マイホーム購入を検討する際は、基本情報だけでもチェックをしておきましょう。