屋上付きの注文住宅を建てるメリット・デメリットについて解説!
近年は、屋上付きの注文住宅の人気が高まっています。家で過ごす時間を、これまで以上に充実したものにしたいと考えている人たちから支持されています。今回の記事では、屋上付き注文住宅のメリットとデメリットをまず紹介します。そして、費用と注意点も紹介していくので、興味がある人は参考にしてください。
屋上付きの注文住宅を建てるメリット
まずは屋上付きの注文住宅を建てるメリットを6つ紹介します。
眺望が楽しめる
海や山が見える屋上であれば、思う存分開放感を楽しめます。視界を極端に遮らないようにフェンスの高さは、やや低めのほうが眺望を楽しめるでしょう。しかし、こちらからの視界が良好ということは、外からもこちらのことがよく見えるということになります。プライバシーの確保が難しくなるかもしれません。
小さい子どもと一緒にのびのびと過ごせる
足音を立てて遊んでも、階下が自分たちの部屋なので迷惑になりません。子どもと一緒にひなたぼっこができます。
アウトドアリビングとして楽しめる
憧れだったアウトドアリビングを手に入れられます。観葉植物を隣に設置すると異国のリゾートにいるような気分になります。強風でも物が飛んで行かないような対策を講じておくとよいでしょう。
物干し場として使用できる
布団や毛布などの大型の洗濯物を干す場所として使用できます。洗濯物を外から見られたくないときは、やや高めに塀を囲むように設置するとよいでしょう。
家庭菜園やガーデニングとして使用できる
庭付きの土地を購入すると、土地代が別途必要となってしまいます。屋上を家庭菜園やガーデニングとして使用すると、土地代を節約できます。
ジャグジーなどを設置してリゾート気分を味わえる
ジャグジー、プール、サウナなどを設置することで、リゾート気分を味わえます。給排水設備に費用を費やしますが、家での生活を快適にしたい人にはおすすめです。
屋上付きの注文住宅を建てるデメリット
次に、デメリットを6つ紹介します。
屋上に雨水がたまるリスクがある
近年頻繁に発生しているゲリラ豪雨による被害を受けてしまう可能性があります。屋上の排水設備を整えるようにしましょう。あっという間に床がプールのような状態になってしまうかもしれません。
建築コストが高くなる
数百万円程度の追加コストは否めないでしょう。さらに設備を充実させると費用が発生します。
メンテナンスコストがかかる
鉄骨造の建物の場合は、およそ10年ごとにメンテナンスが必要です。木造の建物の場合は、メンテナンスが不要です。
掃除が大変になる
排水設備にごみなどがたまらないように気を付けましょう。また、半年に一度くらいの頻度でデッキブラシなどを使用して床をこするようにします。
近所からクレームが入る可能性がある
大きな声に気を付けていれば問題ないでしょう。ただし、バーベキューなどで煙が発生すると、煙が風になびいて近隣住民の迷惑になる可能性があります。風が強いときのバーベキューを避けるようにするなど、周囲の人に迷惑をかけないようにしましょう。
思っていたほど使用しない
屋上に行くには、階段を上る必要があります。屋上で過ごそうと思わない限り屋上を使用しないので、思っていたほど使用しないことに気が付くかもしれません。ただし、洗濯物を干すために屋上を使用したり、運動する場所として屋上を使用したりすると、使用頻度が高くなるでしょう。
屋上を造る際にかかる費用
数百万円が相場となっています。予算の範囲内で工事を進めていきましょう。
費用は100~300万円が相場
防水工事、屋上への階段の設置、柵やフェンスの設置、ウッドデッキなどの仕上げ工事、屋外水栓や屋外コンセントなどの設備工事、補強工事を合わせると、全部で費用が100~300万円程度といわれています。なお、屋上にジャグジー、プール、サウナなどの水回り設備の工事が必要な場合は、追加で費用が発生する可能性があります。また、サウナ本体で100万円以上かかるものがあるので、金銭的な負担は免れません。
屋上を造る際に注意するべきポイント
最後に、屋上を造るときに注意するべきポイントを紹介します。それは、屋上でどのように過ごすのかをイメージしてから建築することです。
屋上の使い道をイメージしておく
屋上付きの注文住宅は魅力的ですが、思っていたよりも使用しないことがあります。屋上で運動したい、洗濯物を干したい、アウトドアリビングを楽しみたいなどの目的があれば建築してもよいでしょう。しかし、悪天候時は使用できないこと、ゲリラ豪雨などの短時間で激しい雨が降る前後には大変な思いをする可能性があることを踏まえて、総合的に判断しましょう。そのデメリットともいえる煩わしさや大変さよりもメリットが上回っていれば、屋上で過ごす時間が楽しくなるでしょう。
まとめ
屋上でどのように過ごすのかをイメージしてから工事を依頼するようにするのがポイントです。屋上で気兼ねなく過ごしたい人にとっては最高の時間となるでしょう。建築コストは数百万円程度かかってしまうことになりますが、それを上回るメリットがあれば、思い切って屋上で過ごすための工事を依頼してみましょう。家族や友人と楽しく屋上で過ごすことができるように、定期的なメンテナンスと清掃は忘れずに行うようにしてください。