比べてみよう!持ち家と賃貸はどちらがお得?
生活に欠かせないものはたくさん存在していますが、とくに住まいは欠かせない問題です。しかし、中には「持ち家がいいのか、賃貸の方がお得なのかわからない!」というお悩みを抱えている方が大勢いるでしょう。そこで今回はそんな方たちのために、持ち家と賃貸の比較を行っていくので、ぜひ参考にもしてみてください。
コストとリスクを比較してみよう
まずは持ち家と賃貸、それぞれにかかるコストとリスクを考えましょう。新しい家に住み始めるときには、初期コストが必要になります。比較をするとこの初期コストについては、持ち家の方がかかります。総額の1割から2割ほどの現金が必要になるうえ、税金やローンに関連した費用、火災保険料なども支払わなければならないためです。
一方、賃貸の場合は家賃と敷金、礼金のみで済みます。住み始めてからのランニングコストについては、持ち家も賃貸もほとんど同じです。場合によっては、持ち家の方が負担を減らせる可能性もあります。賃貸の場合はこのランニングコストをずっと負担し続けなければならないので、この点は意識しておくようにするといいでしょう。
ただし、賃貸であれば返済リスクについては一切考える必要がありません。万が一収入が少なくなるようなことがあっても、簡単に住み替えを考えられるのは賃貸のメリットでもあります。ライフスタイルに合わせて引っ越しをしていくことも容易です。近隣トラブルなどが発生したときにも住み続けなくていいと思えるのは、安心感にもつながることでしょう。
家賃に加えて共益費や更新料を支払うことにはなりますが、固定資産税などの税金はかかりません。また、建物の設備や修理のためのメンテナンス費を考えなくて済むというのもうれしいポイントとなることでしょう。
反対に持ち家の場合は、返済リスクがあります。何かあったときにも賃貸のようには簡単に引っ越しを考えられませんし、税金やメンテナンス費のことなども考えておかなくてはなりません。自然災害のリスクに対しても備えをしておく必要があります。
ただし、長い人生を考えたときにはメリットの方が大きいと感じられる方も多いでしょう。何といっても持ち家は、自分の資産にできるためです。リフォームなども自由に行えるので好みに合った家に住むことが可能ですし、住宅ローンを払い終わってしまえば経済的な負担も減らせます。
持ち家と賃貸、どちらがお得になるかについて気になる方は、これらも踏まえて生涯コストの計算をしてみてください。収入状況や家族構成、住宅ローンの選択、どこに住むのか、どれくらいの期間の計算をするのかなどによってシミュレーションの結果は異なってくるので、計算はよくよく考えた上で行うようにしましょう。
老後を考えたらどちらがお得なのか
老後を考えた場合に持ち家と賃貸、どちらがお得になるのかという問題についても、一概にはいえません。持ち家の場合は資産とできますが、メンテナンス費やリフォーム費などについてはまとまった金額を用意しておかなければなりません。賃貸の場合老朽化については心配する必要がないので、家賃そのものが安ければお得になることも考えられるでしょう。
もちろん、資産として活用していく予定があるなら、持ち家もおすすめといえます。売れば現金に変えることができますし、賃貸として貸し出すことによって収入を得ることも可能です。そのようなことを考える場合には、物件の資産価値についてよく理解しておくようにしましょう。戸建ては物件の価値も下がりやすく、立地条件などによっても大きく左右されるためです。
せっかく「資産として子どもに残せる!」と考えていても、反対に負担になってしまうリスクがあることについては、あらかじめ考えて検討をしておきましょう。
どちらが向いているかは人によって異なる
持ち家と賃貸、どちらが向いているかは人によって異なります。そのため、検討をする際には自分の状況についてしっかりと理解しておく必要があるでしょう。たとえば、すでに大きなライフイベントが済んでいて、転職や転勤の可能性がないといった、ライフプランが定まっている人には持ち家がおすすめといえます。収入が安定している人や退職までに住宅ローンを払える人も、持ち家を検討してみるべきといえるでしょう。
反対に、今後のライフプランが定まっていない人には、賃貸が向いているといえるかもしれません。賃貸の検討は、ライフスタイルに合わせて柔軟に住処を変えていきたいという人はもちろんのこと、充分な貯蓄があり家賃を支払い続けることに問題がない人にもおすすめといえますね。
持ち家に向いているのか賃貸に向いているのかは、人によって異なります。検討を行うときには自分の考え方や状況をしっかりと把握し、最適なものを選び出すようにしてください。持ち家の方が合っているという結論が出て、家を建てることを決めた場合には、実際に依頼をするハウスメーカーや工務店選びも重要になります。選択肢はさまざまに存在しているので、比較を行い、理想のマイホームを叶えられるところを検討してください!